2011年10月19日(水)「しんぶん赤旗」

捕虜の相互釈放開始

ハマスとイスラエル


 【カイロ=伴安弘】イスラエル兵1人とパレスチナ人政治囚の「交換釈放」が18日、エジプトの仲介の下で行われました。パレスチナ人政治囚は1027人が釈放される予定で、その第1段階として477人が釈放されました。

 イスラエル兵ギラド・シャリト氏(25)は2006年6月にパレスチナのイスラム武装抵抗組織ハマス系の武装グループによって拉致されていました。同氏は18日早朝、パレスチナ・ガザ地区とエジプトの境界にあるラファ検問所に運ばれ、イスラエル側に引き渡されました。

 一方、パレスチナ人477人は3組に分かれて釈放されました。2組はイスラエルとエジプト国境のケレムシャロムからラファ検問所に向かい、その一部がガザ地区に入りました。海外亡命を希望する40人はケレムシャロムからエジプト入り。カタール、シリア、トルコに向かいます。また、他の一部はヨルダン川西岸のラマラに向かいました。18日に釈放されない政治囚550人は来月釈放される予定です。

 ハマスはガザ入りする政治囚295人の釈放を歓迎する準備を進めました。イスラエルにはなお、数千人の政治囚が拘束されています。釈放されたシャリト氏はエジプトの国営テレビで、自身の釈放を喜び、5年間の自身の拘束の体験から、パレスチナ人政治囚すべての釈放が実現することを望むと述べました。





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