2011年10月14日(金)「しんぶん赤旗」

高線量、床下の瓶原因か

30マイクロシーベルト超検知

東京・世田谷区発表


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(写真)高い値の放射線量が検出された箇所付近で線量を測定する報道陣=13日、東京都世田谷区

 東京都世田谷区弦巻(つるまき)5丁目の区道沿いで高い放射線量が検出された問題で、同区は13日夜、区道に面した民家の床下で発見されたびんが原因とみられると発表しました。

 区の説明によると、区が委託した業者が同日午後に民家の壁板を壊して床下を調べると、約40〜50センチ四方程度の木箱が見つかりました。中に紙箱があり、その中に高さ7〜8センチほどのびん1本と細い棒状のびん数本があることが分かり、放射線量を測定したところ、1時間あたり30マイクロシーベルト以上を検知しました。びんは泥やほこりにまみれており、内容物の有無や性質、いつからこの場所にあったかなどは不明で、文部科学省が原因究明にあたっています。

 区役所で記者会見した保坂展人区長は、高放射線量の原因について、「最終的な結論ではないが、原発事故とは別の放置物である可能性が強まっている」と述べ、原発事故を受けて区内各地で行っている放射線量の測定は続けると表明しました。

 区は区民の情報提供を受けて12日、高放射線量が検出された箇所の周辺にビラを配り、注意を喚起。高い値が検出された付近に赤い円すい形のコーンを立てて囲いを作り、近くの小学校や幼稚園、保育園に通う子どもたちも迂回(うかい)していました。





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