2011年10月10日(月)「しんぶん赤旗」
辛亥革命100周年記念大会
「社会変革の始まり」
胡主席が高い評価
【北京=小寺松雄】中国の辛亥革命(1911年)の100周年記念大会が9日、北京の人民大会堂で開かれ、胡錦濤国家主席・中国共産党総書記が同革命の意義を中心に演説しました。
胡氏は辛亥革命について「中国にかつてなかった社会変革の始まりだった」と位置づけました。指導者の孫文については「偉大な民族の英雄、愛国主義者、中国民主革命の偉大な先駆者」だと評価しました。
胡氏は王政を倒した革命のその後について、「社会的制約のため、中国の半植民地反封建的性質を変えられず、民族独立を達成できなかった」と指摘。そのうえで「しかし近代の民主革命を切り開き、中華民族の思想解放を推し進めた」と強調しました。
胡氏は「孫氏は統一こそ中国国民の希望であると述べていた」として、中国・台湾問題にも言及。「両岸の平和と発展を主軸に、協力を促進し、両岸の対立を終わらせ、歴史の傷痕をなくそう」と呼びかけました。
最後に胡氏は「われわれは孫氏に恥ずかしくないように努力しよう」と訴え、「中華民族の偉大な復興の実現に向け努力しよう」と締めくくりました。
大会には、党と国家の幹部や各界代表が出席。壇上には、7月に一部外国メディアによる死亡説が流れた前国家主席・党総書記の江沢民氏も姿を見せました。
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