2011年10月10日(月)「しんぶん赤旗」
危険な原発 撤退へ交流
北海道で全国集会
「原発の危険を縦横に語り、『原発からの撤退』の合意形成を」のスローガンを掲げて9日、「フクシマから原発とエネルギーを考える―2011年原発問題全国交流集会in北海道」が札幌市で開かれ、会場いっぱいの約370人が参加しました。原発問題住民運動全国連絡センターと同実行委員会の主催。
すぐ止めたい 参加者がパレード
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全労連の小田川義和事務局長のあいさつのあと、立石雅昭・新潟大学名誉教授が記念講演しました。立石氏は、多くの福島県民は「安全神話」によって放射能に対する基礎知識がなく、被ばくする結果になったと政府や電力会社を批判。周辺の津波痕跡の研究や危機管理体制が不十分な泊原発(北海道泊村)3号機が営業運転していることに疑問を呈しました。
伊東達也・全国センター筆頭代表委員は、被災地の現状を報告、福島原発事故は「予測された災害だった」と悔しさを込めて告発しました。
柳町秀一・同事務局長は「原発からの撤退と一体に、再生可能エネルギーの導入に本格的に取り組もう」と問題提起。全国各地のたたかいについて討論が行われました。
集会後、参加者は市中心部でパレードを行いました。参加した札幌市東区の女性(45)=パート=は「今すぐ全ての原発を止めたい」と話していました。
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