2011年10月7日(金)「しんぶん赤旗」

青年大集会に参加します

ソニー仙台の期間社員

自分だけの問題じゃない 一緒に声あげてほしい

10月23日・東京


 「震災だからじゃすまされない! まともな仕事と人間らしい生活を!」をメーンテーマに開かれる「全国青年大集会2011」(23日、東京・明治公園)。テーマを象徴するたたかいをしているソニー労働組合仙台支部(電機連合加盟)の期間社員たちが、青年大集会に宮城実行委員会と一緒に参加します。全国の青年に「一緒に声をあげてほしい」と呼びかけています。


 東日本大震災を口実に、ソニーは仙台テクノロジーセンター(宮城県多賀城市)の期間社員に雇い止めを通告しました。

 22人が組合に加入し立ち上がりました。そのほとんどが20代〜30代の若者たち。解雇撤回を求めて、ねばり強くたたかい、地域住民やソニー正社員にも共感を広げ、ソニーが雇い止めの期日としていた9月末を超えて、今も雇用延長され、団体交渉を続けています。

 「震災で孤独と絶望感を味わった。それに追い打ちをかけたのが、ソニーの雇い止めです。許せなかった」と言う男性(32)。「世間や国会も動かした。3カ月過ぎた状態に入り、いよいよこれからが本当の勝負です」と語ります。

 男性(30)は「ソニーのような大企業に、最初は相手にされるか自信がなかった。でも、1カ月更新を続けている。自分にとってはでかい。頑張ったら変わる。分かってくれる人を増やしたい」と強調しました。

 雇い止めへの「同意」を強要され、一度ははんこを押してしまった男性(34)は、「同意」を撤回して雇用延長を勝ち取っています。「これまで組合活動なんて知らなかったけど、仲間がいてよかった」と話しました。

 「新自由主義は都合のいい言葉だった。何でも『自己責任』で声を出せず、全然、自由じゃなかった」と男性(31)はしみじみ語ります。「派遣を選んだのは自分じゃないか」と言われ、何も言えなくなったこともありました。

 当初、請負会社の正社員として、ソニーで働くときには、「技術者集団」なんだと、魅力的な説明を受けました。ソニーが「偽装請負」の是正指導を受け、派遣社員に切り替わり、3年の派遣可能期間を超えても、期間社員にしかなれず、いつまでたっても正社員になれません。労働者を保護しない派遣法によって、どんどん追い込まれました。

 「組合に入ったはじめは、自分と家族の生活で必死だった。でも活動して、いろんな人の話をきくうち、自分だけの問題じゃないことに気づいた」

 男性は言います。「いまは、大変だけど、気持ちいい。言いたいことが自由に言える。要求をあげることは、当たり前のことです。言いたいことがある多くの若者に、青年大集会に参加してほしい」

 男性(29)は「非正規雇用は人間らしい生活ができない理不尽さが、今回身にしみた。過去は変えられないけど、未来は変えられる。みんなも声を上げてほしい」と呼びかけました。





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