2011年10月2日(日)「しんぶん赤旗」

臨界事故忘れない

「なくせ原発」東海村で集会

21首長あいさつ・メッセージ


  1999年9月30日に茨城県東海村の核燃料加工会社JCOで起きた臨界事故から教訓を学ぶ「JCO臨界事故を忘れない、原子力事故をくりかえさせない9・30茨城集会」が1日、同村内で開かれました。同集会実行委員会(田村武夫実行委員長)が主催し、同村が後援したもので、210人が参加。かすみがうら市の宮嶋光昭市長があいさつし、東海第2原発(東海村)について「県民は、運転再開をさせてはならない、と声をあげていくべきだ。一致団結して再開を止めよう」と呼びかけました。このほか20市町村長がメッセージを寄せました。

 原発問題住民運動全国連絡センターの伊東達也筆頭代表委員=福島県いわき市在住=が記念講演。放射性物質が放出された福島第1原発事故を「原発震災」と定義したうえで、避難住民は生活手段を奪われ、被害は各産業、医療、教育などあらゆる分野に広がっていると指摘しました。そのうえで津波対策などを要求してきた同センターの訴えを一切無視し、「安全神話」をふりまいてきた東京電力と関係省庁の無責任ぶりを告発。「謝れ、償え、なくせ原発」と訴えました。

 「茨城県原発を考える会」の中村敏夫会長は津波を受けた東海第2原発を運転する日本原電の情報隠ぺい体質を批判しました。参加者らは「事故が起きても避難するところがないのだから、原発をなくすことの方が先だと思う」などと感想を語りました。





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