2011年9月30日(金)「しんぶん赤旗」

障害者新法に提言生かせ

日身連 制度改革で集会


 国連の障害者権利条約批准に向けて障害者に関わる法制度が大きく変わる中で、日本身体障害者団体連合会(日身連・小川榮一会長)は29日、障害者制度改革についてのセミナーを国会内で開きました。

 障がい者制度改革推進会議の東俊裕担当室長は、障害者基本法が7月に改正されたことにふれ、「改正で目指したのは、障害者を弱者として守るべき者ではなく支援を受けながら社会参加していくべき者ととらえる、障害者権利条約の理念の実現だ」と述べました。

 障がい者制度改革推進会議・総合福祉部会が8月に取りまとめた障害者自立支援法廃止後の新法に関する骨格提言について、同部会の佐藤久夫部会長は「骨格提言は、憲法や改正障害者基本法に基づいた障害者制度への転換をはかったものだ」と指摘しました。

 同部会のメンバーによるシンポジウムがあり、「立場や障害種別をこえて55人もの委員で骨格提言を取りまとめたことは大きな意義がある」「骨格提言を新法に盛り込ませるためには今後の運動が重要だ」などの発言が相次ぎました。

 日身連の森祐司常務理事・事務局長は、日身連も加盟する日本障害フォーラム(JDF)が10月28日、大集会(東京・日比谷公園)を開催することを明らかにし、参加を呼びかけました。

 黒嵜隆弁護士が、6月に成立した障害者虐待防止法について講演しました。





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