2011年9月26日(月)「しんぶん赤旗」

世界経済は危険段階

秋季総会 IMF・世銀が警戒

貧困者への世界的影響も


 【ワシントン=小林俊哉】国際通貨基金(IMF)と世界銀行の秋季総会は24日、IMFの国際通貨金融委員会(IMFC)と、IMF・世銀合同の開発委員会がそれぞれ開催され、IMFCは「世界経済は危険な段階に入っており、例外的な警戒と、大胆な行動を協調して行う準備をすべきだ」とのコミュニケを発表しました。

 同コミュニケでは、債務危機に悩む欧州諸国について、「解決に必要なあらゆることを行い、金融の安定性を確保する」と求めました。

 同日、ガイトナー米財務長官は「政府債務不履行の各国への波及、銀行の取り付け騒ぎ、破局的な危険という脅威」を避けるために、欧州諸国に努力を強めるよう強い調子で求めました。

 一方、開発委員会は、現在の経済状態による「貧困者への世界的影響を警戒する」と指摘。「できる限りのことをする」として、とくに15年までに世界の貧困を半減するとした国連ミレニアム開発目標の達成に向けた努力を「改めて確認する」としました。





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