2011年9月24日(土)「しんぶん赤旗」

名古屋市守山区の台風・浸水被害

井上参院議員と党市議団調査


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(写真)庄内川の氾濫現場を調査する(左から)井上、山口、わしの、くれまつ順子(前市議)、岡田の各氏=23日、名古屋市守山区

 日本共産党の井上哲士参院議員は23日、台風15号の影響で庄内川が氾濫した名古屋市守山区を調査、周辺住民から被害状況を聞きました。わしの恵子、山口清明、岡田ゆき子の各名古屋市議らが同行しました。

 同区下志段味は、天井まで届くほどの泥水につかりました。集合住宅から出た家財道具の撤去をしていたボランティアの女性は「こんなにひどいとは思わなかった」と絶句。事務所が床下浸水した名古屋都市整備公社の鳥谷好則・志段味開発部長は「堤防の低くなっている所から水が出てきた。この冬にはかさ上げ工事をやるつもりだったのだろうが」と行政の対応が後手に回っていたことを指摘します。

 同区桔梗平では、庄内川につながる排水路の水門を閉めた後に、排水路があふれ新興住宅が浸水しました。5月に入居したばかりという男性(43)は「庄内川が氾濫するからと水門を閉めたのはいいが、先に住民に伝えるべきではなかったか。人命を軽く考えた対応だ」と憤ります。妻は「連絡があれば納得できたのに。まさかこんなことになるなんて」と話しました。

 井上議員は「東海豪雨の教訓から護岸工事が急がれていたのにこの地域は後回しにされていた。公共事業は人命第一とすべきではないか。また、避難広報のあり方も総点検する必要がある。避難勧告を出しても一番必要な所に届いていない」と話しました。





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