2011年9月22日(木)「しんぶん赤旗」

パート労働 社会保険適用拡大時の負担

厚労省が試算示す


 厚生労働省は21日、パート労働者に厚生年金の適用を拡大した場合、保険料負担と将来得られる給付の変化について、社会保障審議会(厚労相の諮問機関)の特別部会に試算を示しました。

 現在46歳で月収10万円の女性が、国民年金(月額保険料約1万5千円)から厚生年金に移った場合について試算。保険料負担は、単身者や自営業者の妻など現在、みずから国民年金に加入している人(第1号被保険者)の場合、年間8万4千円(月額7千円)減ります。厚生年金になると事業者の保険料負担があるためです。

 サラリーマンなどの妻であるパート労働者(第3号被保険者)が厚生年金に加入した場合、負担は年間約9万7千円(月8千円)増えます。これまで本人の保険料負担がなかったのが、新たに保険料負担が生じるためです。

 将来支給される年金額は、国民年金(基礎年金)に加え、納めた保険料に応じた分が上乗せされ給付額が増えます。厚生年金に1年間加入すると将来の年金額は月額で500円程度増加し、平均余命(64歳支給開始で27年間受給)で試算した場合、生涯で約17万3千円増加するとされています。 





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