2011年9月21日(水)「しんぶん赤旗」

国連加盟申請 23日に

パレスチナ アッバス議長表明


 【ニューヨーク=田中一郎】パレスチナ自治政府のアッバス議長は19日、ニューヨークの国連本部で潘基文(パン・ギムン)国連事務総長と会談し、23日に国連への加盟申請を正式に行う考えを表明しました。

 国連への加盟は、安全保障理事会の勧告にもとづき国連総会で決定します。

 潘氏は、申請が行われれば、国連憲章にもとづく手続きを進める考えを示しました。また、現在行き詰まっているパレスチナとイスラエルの和平交渉の再開も求めました。

 安保理常任理事国の米国は、パレスチナの国連加盟に対し、拒否権を使って妨害する立場を表明しています。このため加盟実現は困難とみられています。

 しかし、拒否権を行使すれば、その強硬姿勢に対し、国際社会から批判の声があがるのは必至です。

 また、国連総会で過半数または出席国の3分の2の支持があれば、国連加盟には至らないものの、現在の「投票権なしのオブザーバー」から「投票権なしの非加盟国」へ資格を格上げすることができます。国連加盟国の多くは、パレスチナの加盟を支持しており、資格の格上げは可能だとみられています。





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