2011年9月18日(日)「しんぶん赤旗」

震災口実 リストラ許さず

非正規との連帯提案 電機懇が総会


 電機産業で働く労働者らでつくる電機労働者懇談会(電機懇)の第24回総会が17日、静岡県熱海市で始まりました。震災などを口実にしたリストラや労働条件の切り下げを許さず、非正規雇用労働者と連帯してたたかう活動方針を提案しました。18日まで。

 今井節生代表はあいさつで、円高に便乗した海外移転のリストラ、非正規への置き換えとのたたかいが正念場になると指摘。「職場、雇用を守れとたたかいをつくっていこう」と呼びかけました。

 活動方針は、違法派遣や非正規切りを告発し、労働者派遣法の抜本改正などの運動を提起。サービス残業や長時間労働をなくし、定年後の希望者全員の雇用延長などに取り組むとしています。

 討論で、パナソニックのグループ会社に正社員化を求めて裁判をたたかっている河本猛さん(33)が、14日の福井地裁の不当判決について「事実誤認とずさんな証拠認定で事実をゆがめた」と批判。控訴し、「勝利と労働者の権利を勝ち取るために頑張る」とのべました。

 非正規切り裁判ではほかに旧NEC(熊本)訴訟の柳瀬強原告団長(58)が「引き続き頑張る」と訴え。11月判決の三菱電機(名古屋)から地域のビラ配布などの活動が紹介されました。OKI(沖電気工業)の関連会社に出向した青年の過労自殺で2月に労災認定させた取り組みが報告されました。

 来賓として全労連の根本隆副議長らがあいさつしました。





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