2011年9月18日(日)「しんぶん赤旗」

原発立地県 「ゼロ」へ行動

元技術者訴え 佐賀500人、シンポとデモ 新潟600人


 「9・17原発から撤退しゅう会」が17日、佐賀市で開かれ、500人が参加しました。元原発メーカー技術者、福島から避難してきた母親、九州電力玄海原発でのプルサーマル中止を求めてたたかう市民など幅広い人々が参加しました。

 元原発メーカー技術者の菊池洋一さん、日本共産党の笠井亮衆院議員が問題提起。

 菊池氏は、東京電力福島原発の建設に携わった経験に触れ、「放射線の危険性をしっかり学び、力を合わせて原発を止めよう」と訴えました。

 笠井氏は、玄海原発の再稼働を食い止めた、九電「やらせメール」の追及や、ヨルダンへの原発輸出協定の採決を断念に追い込んだ国会の論戦を紹介。「原発から撤退の一点で大きな運動を佐賀から起こそう」と呼びかけました。

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(写真)デモ行進で原発ゼロを訴える集会の参加者と井上議員(左端)=17日、新潟市

 新潟市で17日、「柏崎刈羽原発を問う、原発ゼロ県民集会」が開かれ、会場いっぱいの600人がつめかけました。原発問題住民運動県連絡センターなどでつくる実行委員会の主催で、参加者は市内をデモ行進しました。

 佐藤一弥県労連議長があいさつし、「集会を原発ゼロと自然エネルギー転換の運動に飛躍させる契機に」と呼びかけました。

 これに先立つシンポジウムでは、立石雅昭新潟大学名誉教授、小林昭三同名誉教授、持田繁義原発問題住民運動県連絡センター代表、日本共産党の井上哲士参院議員が発言しました。

 持田氏は「福島原発事故が収束できない実態を見るとき、安全神話がいかに犯罪的か」と訴えました。

 集会に参加した市内の女性(65)は「いま立ち上がらないと、この国はだめになる。署名は国民の過半数を集めるくらいやるべきだ。私も頑張ります」と語りました。

北陸電前行進 金沢520人

 平和・民主主義・革新の日本をめざす石川の会(石川革新懇)、原発問題住民運動石川県連絡センター、日本共産党石川県委員会は17日、金沢市で原発問題の講演会とパレードを行い、520人が参加しました。

 パレードでは、参加者がプラカードやうちわを掲げ、中心街や志賀(しか)原発を管理する北陸電力石川支店前を歩き、原発からの撤退を訴えました。

 講演会では原発事故で福島県から避難し、金沢市に住む男性が「時間がたつにつれ故郷を思う気持ちが強まり、つらい」と語り、「原発ゼロへ頑張る」と語りました。

 日本共産党の吉井英勝衆院議員が講演。佐藤正幸党県議が再稼働への動きを強めている志賀原発の動向について報告しました。





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