2011年9月13日(火)「しんぶん赤旗」

要支援者サービス切り捨てるな

ホームヘルパーが交流


 第11回ホームヘルパー全国交流集会(ホームヘルパー全国連絡会主催)が11日都内で開かれ、全国からヘルパーら約100人が参加しました。

 先の国会で成立した介護保険法改悪では、要支援の人を市町村の判断で保険給付から外し、ボランティアなどのサービスに置き換える介護予防・日常生活支援総合事業が創設されました。導入するかどうかは自治体に任されています。

 同連絡会の森永伊紀事務局長は基調報告で同事業につき「ボランティアをホームヘルパーの代替サービスとして安上がりに使う発想は労働者からまともな賃金や処遇を奪うものだ」と批判。ボランティアの多くは有償で1時間700〜800円(他に交通費)かかり「利用者には介護保険(1割負担)の数倍の負担増となる」と語りました。

 分科会・講座で議論が交わされました。中央社保協の山口一秀事務局次長は「来年4月実施に向け市町村が策定中の第5期介護保険事業計画に住民要求を反映させる取り組みが重要だ」と主張。

 その課題として(1)介護予防・日常生活支援総合事業を導入させず、多様な生活支援策を実施する(2)保険料を引き上げず、介護保険財政安定化基金を取り崩し引き下げる(3)利用料の軽減(4)特養ホームを増やし待機者を解消する(5)日常生活圏ごとの住民の要求を把握し、計画策定に住民参加を徹底する―などをあげました。

 全体会では立教大学の芝田英昭教授が記念講演しました。





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