2011年9月9日(金)「しんぶん赤旗」

“国の支援を”強い要望

視察の山下議員に住民

台風被害の和歌山・田辺


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(写真)伏菟野地区の被害状況を聞く山下議員(右から2人目)ら=8日、和歌山県田辺市

 日本共産党の山下芳生参院議員は8日、和歌山県田辺市で台風被害の状況を視察しました。同市の久保浩二、川崎五一、真砂(まなご)みよ子の3市議が同行しました。

 田辺市伏菟野(ふどの)地区では、山が下の岩盤ごとごっそりと崩れる土砂崩れで死者・行方不明者5人を出し、今も懸命な捜索活動が続いています。

 女性(27)は4日午前0時ごろ、家がギシギシ鳴る異様な音で表に飛び出しました。母屋の家族に事態を知らせ、外に出たとたん、家は土砂につぶされました。女性がいた離れは跡形もなく、母屋は屋根だけが残りました。隣家の高校生兄弟と祖母は見つかっていません。

 捜索を見守っていた女性は「(行方不明者を)早く捜してほしい」と山下議員に訴えました。

 5世帯21人が避難生活をする伏菟野小学校で谷口順一区長(自治会長)(62)も「行方不明者が見つからないと前に進めない」と語りました。

 山下議員は避難所の被災者から要望を聞き、「被害に制度が追いつかないのなら制度のほうを被害に合わせなくてはならない」と激励しました。

 市役所では、福田安雄副市長らから「道路復旧に国の支援を」と強い要望が出され、山下議員は「国土交通省に伝え復旧に力を尽くす」とのべました。

 山下議員は、幹線道路が閉ざされ半孤立状態の田辺市本宮町も山道・旧道を通って訪ね、被災者から状況を聞きました。





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