2011年9月2日(金)「しんぶん赤旗」

所得格差が世界最大級

中国 都市と農村の居住者間


 中国社会科学院の都市発展・環境研究所はこのほど、中国は都市と農村の居住者の所得格差が最も大きい国の一つだと発表しました。法制晩報など中国の複数のメディアが伝えました。

 同研究所によると、2010年の農村居住者の平均年収5919元(約7万1198円)に対し、都市居住者は1万9109元(約22万9859円)。都市居住者の収入は農村の3・23倍でした。西部の一部の省では、都市の居住者の平均年収は農村居住者の4倍以上になっています。

 都市と農村の所得格差は拡大し続けており、11年には都市の所得は農村の3・26倍になると見込まれています。

 同研究所の魏後凱副所長は、都市と農村の所得格差と経済発展は関連しており、経済が比較的発展している東部では格差は小さく、西部では格差が大きいと指摘。「都市人口は全人口の50%に満たないが、(道路や橋の建設などの)社会的固定資産の投資は87%を占めている。投資の多くは大都市に向けられ、中小都市は少ない。ここにも発展機会の不平等がある」と述べました。





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