2011年8月30日(火)「しんぶん赤旗」

民主・野田新代表の横顔

根っからの増税論者、“靖国”派


 民主党の新代表に選出された野田佳彦財務相(54)は、松下政経塾の1期生で、千葉県議を経て、1993年に日本新党から衆院議員に初当選しました。

 新進党を経て民主党入りし、同党国対委員長を務めていた06年、同党衆院議員が虚偽のメールをもとに国会で自民党を追及した「偽メール事件」で、前原誠司代表(当時)とともに引責辞任しました。当選5回。09年9月から財務副大臣を務め、10年6月に財務相として初入閣しました。今回、政経塾出身者で初の首相となる見通しです。

 筋金入りの消費税増税論者で、2010年代半ばまでに税率を10%に引き上げる「社会保障と税の一体改革」を断行する構えです。今回の代表選では「やむをえない、負担しよう、と世論を誘導するのが政権与党の役割だ」(27日)と語りました。

 「日米同盟の深化を基軸とした外交」を政見に掲げ、日米同盟を「世界の安定と繁栄のための『国際公共財』」(『文芸春秋』9月号)とまで持ち上げています。

 05年10月には、“A級戦犯は戦争犯罪人ではない”とする質問主意書を提出し、代表選直前にも「考え方は基本的に変わりない」と発言。“戦犯はぬれぎぬ”とする靖国神社と同じ歴史認識を持ち、今後国際社会とのあつれきが生じるのは必至です。





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