2011年8月21日(日)「しんぶん赤旗」

被害賠償・原発ゼロへ

自由法曹団が全国交流会


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(写真)自由法曹団の原発問題全国交流会であいさつする菊池紘団長(正面右)=20日、東京都豊島区

 自由法曹団は20日、東京都豊島区で、原発問題全国交流会を開きました。全国から弁護士ら約80人が参加しました。

 団長の菊池紘弁護士は「東京電力福島第1原発事故による被害の賠償、そして原発をなくすための運動と裁判という大きな課題を深く討議して方向性を明らかにしたい」とあいさつしました。

 同団の東日本大震災対策本部事務局長の久保木亮介弁護士が「原発会社、国、原発利益共同体によって取り返しのつかない被害がもたらされた。国の責任のもとで被害の全面賠償をさせることと、悲惨な事故を二度と起こさないために原発ゼロをめざすたたかいを進めていこう」と呼びかけました。

 福島県からの特別報告をした原発問題住民運動全国連絡センター筆頭代表委員の伊東達也さんは「10万人余の住民がいつ戻れるのかわからず、放射能汚染は550キロに及ぶ範囲でまだらに広がっている。失業者は4万人を超え、農家は放射能汚染で仕事を奪われ、自殺者も出ており、苦しみ悩み怒りが渦巻いている」と訴えました。

 提起を受けて各地の弁護士が報告し、討論しました。原子力損害賠償紛争審査会がだした原発事故損害についての中間指針の問題点や、今後の各地の原発訴訟の展開、全国的な運動の連携などについて話し合いました。





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