2011年8月20日(土)「しんぶん赤旗」

雇い止め撤回必ず

日航契約制乗務員 裁判勝利へ集い


 日本航空に契約制客室乗務員の女性(27)=日航キャビンクルーユニオン(CCU)組合員=が受けた雇い止めの撤回を求める裁判の勝利を目指すつどいが19日、東京都内で開かれました。

 客室乗務員連絡会(航空連の部会)などが主催し、130人が参加。日航ではパイロットと客室乗務員のベテラン労働者の解雇撤回裁判もたたかわれており、一緒に職場復帰を勝ち取ろうと決意を固めあいました。

 女性は、上司に人格を否定されるような激しい退職強要を受けた末、一方的に雇い止めされました。「CCUの先輩たちなどの支援のおかげでここまでたたかえた。判決の日までがんばりたい」と支援にお礼を述べました。

 元日航客室乗務員の家田愛子札幌学院大学教授(労働法)が講演し、欧州では非正規雇用への待遇差別が禁止されていることや、自身が日航で妊娠退職制度を廃止させたなどのたたかいの経験を紹介。「企業は、ただもうければいいのではない。安全や公共性に責任を負っている。まじめに提言しているみなさんの運動に確信を持ってください」と呼びかけました。

 雇い止め撤回裁判は15日に結審し、10月31日に判決の予定です。8月に交代したばかりの担当裁判官に審理の流れをよく理解してもらい公正な判決を求める要請はがきなどに取り組むことが呼びかけられました。





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