2011年8月19日(金)「しんぶん赤旗」
馬毛島 米軍来るな署名1万
「一歩も譲れない」
屋久島住民の3割
「世界遺産の島の隣の島に米軍基地など一番ふさわしくない」―縄文杉など太古の森が息づく鹿児島県屋久島町の住民が島内外に呼びかけた米軍移設反対署名が18日、1万人を突破しました。人口1万3000人の島民の約3割3500人の署名も含まれています。
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日米両政府が6月に発表した西之表(にしのおもて)市・馬毛島(まげしま)での米軍戦闘機離着陸訓練基地の移転問題。馬毛島から40キロの屋久島町で憤激が広がり、住民組織「馬毛島の軍事施設化を許さない屋久島の会」をただちに結成。1週間で5800人の署名を集めていました。
友人とともに500人以上の署名を集めた女性(41)は「新聞やテレビなどの上からの情報でなく、ここ屋久島に住んでいる人の気持ちを全国に直接発信した市民レベルの運動がすごい」と喜びました。
屋久島に移住して14年の女性(46)は地域の夏まつりでも「平和な島に米軍基地はいらない」と訴えるなどして100人以上の署名を集めたといいます。
発行しているミニコミ誌の読者500人に署名を呼びかけた男性(79)は「屋久島の自然、山や海、豊かでおいしい水と空気にあこがれ、兵庫県西宮から移住した。『寝耳に水』のこの話。絶対に一歩も譲れない」と訴え、全国から1880人の署名が寄せられました。
古居智子会代表は「ファクス電話が24時間鳴り響き、うれしい睡眠不足でした。協力された全ての人に感謝します。ネット署名も2800人を超え海外でも反響がありました。2万人の署名を達成するために引き続き頑張りたい」と語りました。
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