2011年8月13日(土)「しんぶん赤旗」

天下りあっせん

現役幹部が関与か

国交省、調査委を設置

塩川議員が追及


 大畠章宏国土交通相は12日の閣議後記者会見で、国家公務員法が禁止している官僚OBの再就職あっせんに、国交省の現役幹部が関与した疑いがあるとして、省内に調査委員会を設け、調査を始めたことを明らかにしました。同相は「(調査)結果に基づいて適切に対処したい」と語りました。

 この問題は、日本共産党の塩川鉄也議員が7月29日の衆院内閣委員会の質疑で指摘したもの。同氏によると、2月に同省九州運輸局次長が日本小型船舶検査機構の理事に現役出向し、これに伴い、それまで同機構理事だったOBが、別のOBが務めていた海技振興センター常務理事に移るという“玉突き”人事を、現役幹部が調整したといいます。

 塩川氏は、「現役官僚によるあっせんは国公法違反だ。関与について、しっかり調査せよ」と追及。枝野幸男官房長官は「国交省の政務三役でしっかり調査させたい。官房でもしっかり見ていきたい」と答弁しました。





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