2011年8月6日(土)「しんぶん赤旗」

千島問題で参考人質疑

赤嶺議員 財産権など質問


 衆院沖縄北方特別委員会は3日、千島問題などについて参考人質疑を行いました。

 北海道の脇紀美夫羅臼(らうす)町長はロシアのトロール船による漁具・漁網被害が毎年発生している実態を報告し、安全操業対策を要望。千島歯舞諸島居住者連盟の小泉敏夫理事長は「元島民の平均年齢は77歳を超え、気力、体力ともに限界にきている」と述べ、後継者育成を求めました。

 日本共産党の赤嶺政賢議員は、領土返還運動の重要性をあげ、復帰運動をたたかった沖縄県民として連帯していく決意を表明。元島民の財産権補償などについて質問しました。

 小泉氏は「親や祖先が島に残してきた財産がある。66年間の損失は大きい」と述べ、早急に補償額の検討に入るよう要望。千島歯舞諸島居住者連盟の舘下雅志青年部連絡協議会議長は「返還運動を続けていくために2世、3世の(運動継承)拡大が必要だ」と強調し、公的融資制度の拡充を求めました。

 さらに赤嶺氏はロシアとの経済交流などについて質問。長谷川俊輔根室市長は「日ロ間で合意さえすれば、経済交流はできる。交流を深めていくことが返還の近道となる」と強調しました。





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