2011年8月4日(木)「しんぶん赤旗」

投機資金の規制強化を

佐々木議員 「急激な円高の要因」


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(写真)質問する佐々木憲昭議員=3日、衆院連合審査会

 日本共産党の佐々木憲昭議員は3日の衆院財務金融・経済産業両委員会連合審査会で、最近の急激な円高の要因に投機資金の動きがあることを指摘し、国際的な規制の強化を求めました。

 佐々木氏は、急激な円高を口実に、輸出大企業による雇用削減や下請け単価たたきなどが進められ、国民の暮らしに深刻な影響を与えかねないと述べ、政府に対応を求めました。海江田万里経済産業相は「そうならないように対応したい」と答えました。

 その上で佐々木氏は、円高の原因について「実需をはるかに超える規模の投機資金が為替市場に流れ込んで影響を及ぼしている」と指摘。野田佳彦財務相は、世界の1日当たりの為替取引は5・1兆ドルで貿易総額0・04兆ドルの100倍以上に膨らんでいる事実を認めました。日本銀行の白川方明総裁も「ファンドなどの資本取引のウエートが高い」と述べました。

 佐々木氏は、投機に対する規制が必要と強調。米国で年内にも、金融機関に識別番号を付けて取引内容の報告を義務付けるなどの規制を導入しようとしていることを紹介し、規制強化を求めました。自見庄三郎金融担当相は「投機資金の民主的コントロールは必要。国際的な(規制の)流れにしっかり参加していきたい」と答えました。





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