2011年8月3日(水)「しんぶん赤旗」

シリア住民弾圧続く

13歳少年含め24人死亡


 【カイロ=伴安弘】シリアのアサド政権は1日、7月31日に続き、西部のハマや同国東部の石油基地デリゾール、アブカマルなど各地で民主化を求める住民への弾圧を続けました。シリアの人権団体によると、24人が治安部隊の発砲で死亡しました。

 ハマでは31日に住民100人を殺害した政府軍の戦車が同日夜、市外にいったん、引き揚げましたが、1日、再び市内に進入。住民に砲撃を加えました。少なくとも4人が死亡したとみられます。住民はバリケードを築き、タイヤを燃やすなどして軍の進入を阻止しようとしたと伝えられます。

 アブカマルでは13歳の少年が銃弾を受け死亡しました。デリゾールには戦車80両以上が進入したといいます。

 一方、国営通信によると、アサド大統領は軍の記念日だった同日、軍が「国民と祖国に忠誠を誓った」と述べ、兵士に犠牲者がでたことは「敵を駆逐するためだった」として民衆弾圧を正当化し、引き締めを図りました。





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