2011年7月28日(木)「しんぶん赤旗」
政治全体の転換必要
穀田氏 自民の問責提出検討で
日本共産党の穀田恵二国対委員長は27日、国会内で記者会見し、自民党が問責決議案の提出も検討している菅直人首相への評価を問われ、「総理としての任にふさわしくないと考えているが、自民党も原発推進では変わりない。政治全体を変えなくてはならない」と述べました。
穀田氏は、菅首相が「原発に依存しない社会をめざす」と表明しながら、国会では「個人的発言」と後退させたことをあげ、「極めて無責任な発言であり、政治家としての資格がなく、総理としての任にふさわしくない」と指摘しました。
さらに、菅政権の被災地対応についても重大な遅れがあり、「被災者の希望の芽をふさぐ事態になっている」と批判。そのうえ、TPP(環太平洋連携協定)の推進、沖縄県名護市への米軍新基地押し付けなど自民党政治への回帰が鮮明になっており、被災者をはじめ政治の転換を求める国民の願いに照らしても到底認めることはできないと語りました。
穀田氏は、もともと自民党は原発推進でも重大な責任がとわれており、問責決議案などを持ち出すのも“菅降ろし”の政局に利用するとともに、自民党政治に引きずり込む狙いがあることを指摘。「自民党が(菅政権に)とってかわればいいのかといえばそうではない。政治全体を変える必要がある」と強調しました。
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