2011年7月22日(金)「しんぶん赤旗」

老朽原発の運転中止を

佐賀県に党県委員会要請


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(写真)県に申し入れる武藤県議(左)=21日、佐賀県庁

 玄海原子力発電所1号機の老朽化問題で日本共産党佐賀県委員会は21日、佐賀県の古川康知事に対し、老朽化の度合いを示す脆性(ぜいせい)遷移温度(温度が高いほど劣化が進む)に関する申し入れをしました。

 武藤明美県議は、応対した県原子力安全対策課の今村盛史課長に「運転開始から36年たつ1号機が、材質が悪く、国内のどの原発より高い温度であるため、県民の命と安全のために早く手動停止し廃炉の措置を」と求め、4項目の文書を手渡しました。

 今村課長は「趣旨は上司に伝えます」と答えました。

 申し入れは▽圧力容器材質の不均質など、試験片のミクロ組織解析へ大学など公的研究機関での検査を▽2009年監視試験データを踏まえ「高経年化技術評価書」を前提に原子力安全・保安院の審査を▽以上のことから異常脆化の原因解明や安全性が確認されるまで、運転停止を▽県の専門家検討会議に外部専門家・学者を入れ、公正な議論を―と求めました。





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