2011年7月21日(木)「しんぶん赤旗」

米軍家族住宅385戸追加

防衛省 横浜・逗子市に提示


 神奈川県逗子市、横浜市にまたがる池子の森(約288ヘクタール)を破壊し、横浜市域に米軍家族住宅を追加建設する問題で、防衛省南関東防衛局は20日、住宅等の基本配置計画案を両市に提示しました。

 日米両政府は2010年9月の日米合同委員会で、追加建設戸数を700戸程度から変更し、当面400戸程度とすることで合意。これに基づき、今回の計画案が作成されました。

 計画案によると、建設するのは横浜市域の36・7ヘクタール。埋め立てたり、山を削る改変面積は約17・8ヘクタール。整備する家族住宅は、3階建て住宅を51棟、385戸としています。支援施設としては診療所、物品販売所、食堂、図書室、配電施設、屋内運動施設、学校、消防署、ゴミ選別施設などを整備。横浜市域と逗子市域を結ぶトンネルを新設するとしています。

 日本共産党横浜市議団の大貫憲夫団長は「住宅建設は自然を破壊し、地球温暖化防止にも逆行し、米軍基地の基地強化と固定化につながる。計画の白紙撤回と米軍基地の早期全面返還を求め、市民と共同を強めていく」と指摘しています。

 同逗子市議団の岩室年治団長は「逗子市長も横浜市長も住宅戸数が700戸から当面400戸になったとき、池子の森が守られるかのように歓迎した。しかし計画案をみると改変面積は全く変わっておらず、自然環境に与える影響は甚大だ。こんな計画は認められない」と話しています。





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