2011年7月19日(火)「しんぶん赤旗」
海水浴客 放射能に不安 神奈川・江の島
東日本大震災や東京電力福島原発事故が起きて迎えた今年の海水浴。「海の日」の18日、神奈川県藤沢市の片瀬海岸・江の島海水浴場を訪れた客の多くが放射能汚染の不安を語りました。
家族で毎年ここに来ているという男性(35)は「2人の娘がいるので放射能のことは気になるけれど、外で遊べないのではかわいそうだと思う。ただ、どれだけの影響があるのか分からないので、ストレスにならない程度に心配したい」と話しました。
同県では海水の放射能濃度を測定。県内の各海水浴場はヨウ素131、セシウム137、セシウム134については、検出限界未満の量のため「不検出」としています。
波打ち際で3歳と1歳の息子を見守っていた女性(31)=神奈川県大和市=は「放射能は気になるといえば気になります」と考え込みながら語りました。「実家が福島県白河市なので夏休みは毎年、いわきの海岸へ行っていましたが、福島第1原発に近いので今年は行けません。帰省もせいぜい1週間程度です。子どもが触りたがる土壌や植物についた放射能が不安なので」と心配します。
片瀬東浜の江の島海水浴場営業組合によると、昨年との違いは千葉県や茨城県から来る客が増えていることだと話しています。