2011年7月17日(日)「しんぶん赤旗」
日本のありかた問う
マスコミ9条の会大阪講演会
辻井喬氏が講演
「この国のあり方を問う」と題し、東日本大震災や福島第1原発事故という“文明史的転換点”を踏まえて考え合う講演会が16日、大阪市中央区内で開かれました。作家の辻井喬氏が、世界経済やエネルギー問題に長期に影響を及ぼす今回の災害の特質を解説しました。「マスコミ9条の会大阪」の主催で、府内各地から約150人が参加しました。
冒頭、同会代表委員で元毎日新聞大阪本社編集局長の古野喜政氏があいさつしました。
辻井氏は、行き詰まりにある産業社会の見直しを提起し、原発事故に対しては「原発の安全神話は崩れた」と強調。「地域独占」など既得権益を守る電力会社の抵抗で自然エネルギーの普及が各国から際立って遅れている問題を指摘し、国民の安全や生活を脅かす原発問題は、憲法問題の延長線上に位置するものだと述べました。
会場からは、原発の運転再開をもくろむ財界や問題の実態などについて正確に伝えないマスコミの責任を追及する声や質問が相次ぎました。
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