2011年7月10日(日)「しんぶん赤旗」

被災地を超低空飛行

米軍機か 陸前高田で目撃


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 米空軍三沢基地(青森県)所属のF16と見られる米軍ジェット戦闘機が8日午前、東日本大震災で甚大な被害を受けた岩手県陸前高田市の上空で超低空飛行を行いました。震災後、同市で目撃されたのは初めてです。

 陸前高田市で米軍低空飛行訓練の監視を続けている男性(43)によると、8日午前9時45分ごろ、同市広田町の広田小学校真上を北東から南西方面にかけて超低空飛行しました。

 その時間は授業中で、教員は驚いて外に飛び出しました。「カミナリのようなすごい音だった」と話したといいます。

 広田小は自宅を失った被災者の避難場所になっており、校庭に仮設住宅が建っています。陸前高田市によれば、9日現在で66戸が完成し、186人が入居しています。今回の訓練で、米軍は被災者にも爆音を浴びせたことになります。

 6月には秋田県でF16と見られる米軍機の低空飛行訓練が3回目撃されています。

 三陸地方では米軍の低空飛行訓練が頻繁に行われており、1999年1月21日には三沢基地所属のF16戦闘機が岩手県釜石市で墜落しています。





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