2011年7月9日(土)「しんぶん赤旗」

私学助成の拡充と30人学級の実現を

教育署名スタート


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(写真)壇上で署名目標を掲げる各都道府県の代表たち=8日、東京都内

 「ゆきとどいた教育を求める全国署名」(教育全国署名)を各地で広げようと、教職員や父母らでつくる「ゆきとどいた教育をすすめる会」は8日、東京都内で「署名スタート集会」を開きました。国の責任による30人学級の実現、私学助成制度の維持・拡充、給付型奨学金の創設をめざそうと次々と参加者が決意を語りました。

 会場の星陵会館の舞台に、「私立高校も授業料無償化に」「少人数学級を」など参加者約350人の願いを書きこんだ七夕の短冊が飾られました。

 埼玉県内の定時制高校生(17)は、学費を支払うためのアルバイトがなかなか見つからず「滞納が続いたときは学校をやめてしまおうかと思った。返済の必要のない奨学金の制度がほしい」と語りました。

 神奈川県の私立旭丘高校の男子生徒は、「私立に通って幸せ。私学助成の運動を通じて有権者として成長できるから」とのべ、「経済的な理由から学習を保障されていない生徒がいることを変えたい」と語りました。岡山県の私立明誠学院高校の女子生徒も「駅前や家庭訪問で署名を集めたい」と語りました。

 岩手、宮城、福島の教職員が発言し、「被災地の子どもたちの未来を守る一点で共同をすすめていく」「公私立の格差をつけない支援を」と訴えました。

 山口県の教職員が「山口県で小中学校の完全35人学級を実現」と報告すると大きな拍手に包まれました。

 基調提案した全教の波岡知朗さんは、「みなさんの運動が国を動かしている」とのべ、高校の無償化への流れをとどめてはいけないとよびかけました。

 三輪定宣・千葉大学名誉教授が「教育支援を柱に東日本大震災復興を」と題して講演しました。





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