2011年7月3日(日)「しんぶん赤旗」

馬毛島に陸海空自拠点

防衛省検討 種子島は隊員宿舎


 日米両政府が鹿児島県西之表市の馬毛島を米軍の空母艦載機離着陸訓練(FCLP)の移転候補地とする問題で防衛省が2日、同市で地元首長らに説明するなかで、同島に陸海空自衛隊の「離島侵攻対処訓練」や「大規模災害対処拠点」のための施設を設置し、種子島に自衛隊員の宿舎建設を検討していることを明らかにしました。

 防衛省が同日公開した資料によれば、昨年12月に閣議決定した新防衛大綱で定められた「南西地域の防衛態勢の充実」「島しょ部における対応能力の強化」のために新たな施設整備が必要で「馬毛島が検討対象となりうる」としています。沖縄を含む南西諸島全体での自衛隊増強計画の一環です。

 中国による尖閣諸島占領などを想定した「離島侵攻対処訓練」は、エアクッション型強襲揚陸艇(LCAC)や輸送ヘリによる離島上陸訓練、陸自空挺(くうてい)部隊の降下訓練、上陸後の展開・対処訓練など。大規模災害に対応する人員・装備・展開拠点としても活用することを検討しています。





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