2011年6月30日(木)「しんぶん赤旗」

NPT加盟を要求

イスラエルにアラブ連盟


 【カイロ=伴安弘】カイロに本部のあるアラブ連盟(21カ国と1機構)のイスラエルの核活動にかんする委員会は27日、イスラエルに対し核不拡散条約(NPT)に加わるよう強く求めました。

 同連盟のワエル・アサド多国間関係・核拡散問題理事長は、今年9月の国際原子力機関(IAEA)の会議で、イスラエルのNPT加盟を求める決議案を提出すると述べました。ストックホルム国際平和研究所(SIPRI)によると、イスラエルは現在、約80個の核弾頭を保有。国際社会の監視外にあることにアラブ連盟は懸念を示してきました。

 同理事長は、イスラエルの核兵器・核汚染物質については二つの問題があると指摘。第一に「アラブ諸国の安全と世界の法体系に反する行動」を挙げ、例として「民間人に対する劣化ウラン(弾)の使用や放射性廃棄物のアラブ占領地での投棄」を指摘しました。

 アサド氏は第二の問題として、核兵器・大量破壊兵器の中東からの一掃について論議する国際会議(2012年開催予定)に触れ、「イスラエルと米国がこの会議を遅らせようとしている」と述べました。





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