2011年6月29日(水)「しんぶん赤旗」
九電株主総会を包囲
「原発いらない」人間の鎖
九州電力株主総会が開かれた28日、会場となった福岡市のホテルを九州各県から集まった700人以上の市民が、「人間の鎖」で取り囲み、危険な原発の停止・廃炉を訴えました。
その後、市民らはデモ行進に出発。飛び入りなど約1000人の列にふくらみました。
0歳と2歳の子どもを連れて、デモに参加した女性(34)は先月、福島原発災害の影響から子どもたちを守りたいと東京都から福岡市に自主避難しました。「夫は仕事で東京に残っていますが、収入がないと生活できなくなるので、子どものために避難したくてもできない人がいっぱいいます」
トラクターに乗ってデモの列に続いた農民連福岡県連の男性は「福島の農民のつらい境遇を思えば、われわれもじっとしてはいられない。危険な原発に反対へと向かいつつある世論をもっと前に動かしたい」と語りました。
デモ後の集会では、「福岡県民の会」の田村貴昭代表委員、この日の行動の実行委員会に参加した福岡県労連と、自交総連の代表がリレートークに参加しました。
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