2011年6月27日(月)「しんぶん赤旗」
中越「平和的に解決」
南シナ海問題 高官会談で一致
【北京=小寺松雄】中国外務省は26日、戴秉国(たいへいこく)国務委員(副首相級、外交担当)とベトナムのホー・スアン・ソン外務次官が25日に北京で会談し、南シナ海の領有権問題を平和的に解決すべきだという点で一致したと発表しました。
双方は「効果的な措置をとって南シナ海の平和と安定を維持し、両国人民の友好と信頼を損なう事態を回避する」ことを確認。南シナ海問題解決の基本原則について協議を進め、早期に締結をめざすことで一致しました。
また、2002年に中国と東南アジア諸国連合(ASEAN)が結んだ「南シナ海行動宣言」の具体化を進め、実質的な推進を図ると表明しました。
中越間では南シナ海の南沙諸島(英語名スプラトリー)の領有や、双方の船舶の航行や操業をめぐってトラブルが続いていました。
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