2011年6月25日(土)「しんぶん赤旗」
車両検査体制改めよ
事故続発 JR北海道に紙議員
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日本共産党の紙智子参院議員は24日、JR北海道本社を訪れ、特急列車の脱線火災事故をめぐる原因究明と再発防止を要請しました。同社では事故やトラブルが相次ぎ、乗客の安全第一とした経営に転換できるか、道民の厳しい視線が注がれています。
乗客の自主的判断で避難した今回の事故について紙議員は「一歩間違えれば大惨事になっていた」と指摘し、原因と改善点をただしました。
これに対し同社鉄道事業本部運輸部の担当者は「走行装置である推進軸の部品が脱落したことが原因と考えられる」と答えました。
紙議員は「なぜ煙が上がり、警報機も鳴ったのに火災と判断できなかったか」と質問。担当者は「煙=火災という認識が浅かったと思う」と述べました。
同社では、車両検査の外注化が進んでいます。紙議員が、外注した検査内容を確認しているかただすと、事故後の調査で「(同社の規定と)一部違っていたことがわかった」と明かしました。
紙議員は「安全第一で、外部の人も入れた検査体制を」と求めました。担当者は、同社OBも入れて検査状況を点検することを明らかにしました。
党道委員会の畠山和也政策委員長と小村貞三労働部長、道議団の小田一郎事務局長らが同席しました。
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