2011年6月25日(土)「しんぶん赤旗」

佐賀・玄海原発 あす「説明会」

会場非公開 傍聴も禁止

経産省主催


 定期検査のため停止中の九州電力玄海原子力発電所(佐賀県玄海町)の再開をにらんで国が26日に佐賀市で開く「説明会」(経済産業省主催)が、県民への説明の場とは到底言えない方法で実施されることが分かりました。

 それによると、会場は「警備上の問題」を理由に非公開。会場での県民の傍聴やマスコミ取材は禁止です。全体の予定時間は1時間30分。地元ケーブルテレビ局のスタジオを会場に、県民代表7人ほどが同省原子力安全・保安院と資源エネルギー庁の担当者6人から説明を聞き質疑・応答をするほか、「学識経験者」などが出席します。地元ケーブルテレビやインターネットなどで中継し、視聴者からファクスやメールで意見・質問を受け付けるとしています。

 県民代表の選任について、県は「国が地元の広告代理店に委託している」と話していますが、資源エネルギー庁は「県が広告代理店に委託している」「会場の非公開など実施の方式は県が決めた」としています。

「説明」の体をなしていない

 日本共産党の武藤明美佐賀県議の話 85万県民に対する説明の体をなしておらず、かえって不安・不信をあおるもので、到底「説明した」などと言えません。これを既成事実にして海江田万里経産相の訪問など再開へ向けた手続きを進めることは断じて許されません。





■関連キーワード

もどる
日本共産党ホーム「しんぶん赤旗」ご利用にあたって
(c)日本共産党中央委員会
151-8586 東京都渋谷区千駄ヶ谷4-26-7 TEL 03-3403-6111  FAX 03-5474-8358 Mail info@jcp.or.jp