2011年6月21日(火)「しんぶん赤旗」

「原発ゼロ」の風 学生の中に

共産党・民青同盟 各地の大学門前で宣伝

党の「提言」に納得 自然エネに共感


 福島原発事故は未来を生きる学生たちに大きな衝撃を与えています。日本共産党と民青同盟は、学生の中に「原発ゼロ」の風を吹かそうと、共産党の提言「原発からのすみやかな撤退、自然エネルギーの本格的導入を」や「原発撤退」署名などを使い、各地の大学門前などで宣伝を行っています。


大阪・河南

 大阪の党河南地区委員会は、府委員会主催の「原発問題を考えるつどい」(7月9日、藤井寺市民総合会館)の参加を多くの青年、学生に呼びかけようと周辺6大学の門前や最寄り駅で宣伝しています。

 民青同盟と協力し10日から「つどい」に向け8回の宣伝を計画。大谷大学の学生によびかける近鉄滝谷不動駅前の宣伝では、地域支部と府・地区委員会が協力してビラを配り、原発問題のシール投票などを行いました。

 学生35人がシール投票。「今後のエネルギーは?」の問いには9割近くが「自然再生エネルギー」を支持しました。

 「原発はなくしてほしいけれど、停電などになったら困るし…」と悩む学生も。宣伝参加者が、5〜10年以内を目標に原発から撤退するプログラムを策定し、その間に自然エネルギーを本格導入する党の「提言」を紹介すると「なるほど」と納得、対話が弾みました。原発問題に関心が高く「興味があるのでまたなにか取り組みがあれば教えてほしい」と連絡先を教えてくれる学生もいました。

 宣伝を通じて、日ごろ青年と接点が持てない地域支部では「若い人たちはいろいろなことに関心を持っているし純真でいい」「ビラの取りもよかった」と党と青年との垣根の低さを実感。学生むけ宣伝を定例化する検討も始まっています。

静岡

写真

(写真)学生へ原発問題への対話を呼びかける党静岡県委員会と民青同盟静岡県委員会=17日、静岡市駿河区・静岡大学前

 党静岡県委員会は、民青同盟と協力し、静岡市の静岡大学前で浜岡原発(御前崎市)の永久停止・廃炉を求める署名やシール投票で対話しています。

 17日のシール投票では「今後、原発はどうするべきか?」の質問に、「段階的に減らす」「なくすべきだ」があわせて18人(投票23人)、「今後力を入れるべきエネルギーは?」には投票した24人全員が「再生可能な自然エネルギー」を支持しました。

 教育学部2年生の男子学生6人組は「自然エネルギーへの転換のコストと原発維持のコストの違いは?」などの疑問を出し、熱心な議論がされました。

 鈴木千佳・県青年学生部長が「放射性廃棄物の処理方法が未確立、原発事故で放射性物質が放出されると抑える手段がなく、他に類のない『異質な危険』がある。自然エネルギーへの転換が必要」と、党の「提言」の内容を訴えると、学生たちはうなずいていました。

 震災ボランティアの募集、「7・23浜岡原発の永久停止・廃炉を求める静岡県大集会」へのよびかけも行っています。今後、毎週宣伝する予定です。

神奈川

 神奈川県の日本共産党と民青同盟は、横浜国立大学(横浜市)の門前で、毎週1回の定例宣伝を5月から行っています。

 シールアンケートの「これからのエネルギーどうする?」との問いに対し、学生は、「自然エネルギーを増やす」、「『24時間型社会』見直し」などを選んでいます。

 同大学1年生の男子学生は、「原発に頼ってきたのだから、東京電力をたたいてもしょうがない」と話していました。

 宣伝参加者が、国や東電が原発の「安全神話」にしがみつき、重大事故対策を怠ってきたことを紹介。自然エネルギーが大きな可能性を持ち、実用化する取り組みを進めることを呼びかけると、「それはいいですね」と共感し、震災ボランティアにも参加することになりました。

 実態や願いを詳しく聞くアンケートも実施。企画や行動に参加してみたいと答えた工学部の学生は、党県委員会主催の緊急講演会に参加。講演後の感想交流会で、「自分にできることは何か考えさせられました。いろいろためになりました」と話しています。





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