2011年6月20日(月)「しんぶん赤旗」

街づくり 子ども参加を

震災と子どもの貧困を考えるシンポ 東京


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(写真)「震災と子どもの貧困を考えよう」と開かれたシンポジウム=19日、東京都新宿区

 震災と子どもの貧困を考えるシンポジウムが19日、東京都内で開かれ、約120人が参加しました。「なくそう!子どもの貧困」全国ネットワークが主催しました。

 シンポジウムでは、父子家庭の父親や教師、被災した子どもたちの支援活動をしている団体のメンバーなどがリレートークをしました。

 災害子ども支援ネットワークみやぎ代表世話人の小林純子さんは、被災地では食料・物資もまだ不足し、衣食住が欠如していること、学校も給食や学習環境、教育費、通学手段などさまざまな問題が出ていることなどを報告。そうしたなかで子どもの心を受けとめることが大事になっていると強調しました。

 宮城県高等学校・障害児学校教職員組合委員長の高橋正行さんは、住居を失い、親が仕事を失うという状況が貧困と格差を生み出しているとし、住民本位の復興が必要と指摘。「本当に求められる学力とは何か、復興を担う子どもたちに何を語ればいいのかを考えている」と述べました。

 セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンの津田知子さんは、避難所にいる子どもたちが安心して遊べる「こどもひろば」を設けたり、学童保育への支援などをしてきたりしたことを報告。地域の復興とまちづくりに子どもたちが参加することが重要だと考え、子どもへのアンケートをおこなっていることを紹介しました。

 東京大学大学院の佐藤学教授が「東日本大震災後に考える子どもの貧困と教育・子育て」と題して講演。全国ネットワーク共同代表の平湯真人さんが「子どもの貧困対策法」(仮称)の制定をめざす意義について発言しました。





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