2011年6月18日(土)「しんぶん赤旗」

たたき台は民意反映せず

市田書記局長 参院選挙制度検討会で主張


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(写真)参院選挙制度検討会。左から2人目は市田忠義書記局長=17日、国会内

 参院の「選挙制度の改革に関する検討会」が17日、国会内で開かれ、日本共産党の市田忠義書記局長が出席しました。西岡武夫議長が示しているたたき台について、各党が意見を表明しました。

 西岡議長は前回、比例代表と都道府県選挙区選出からなる現行制度を、9ブロックの大選挙区制(個人名投票)に改定するとともに、242の定数を42削減する案を、定数維持案と併せて示していました。

 各党は「衆院(比例削減など)との関係も考慮し、検討したい」(民主党)「本日中に党としての案をまとめたい」(自民党)「定数は減らすべき」(みんなの党)「定数削減には反対」(社民党)と述べました。

 西岡議長は、「定数削減については当初『1票の格差是正』と一緒には無理と考えていたが、自公民の間でもすう勢になっている」と述べ、「妥協点が見いだせないか」と語りました。

 これに対し、市田氏は、「衆院でも参院でも、民意を正確に反映させる選挙制度を目指すべきだ。たたき台では反映されない」と述べました。

 また、「『1票の格差是正』は急ぐべきだが、選挙制度をめぐる各党の主張には大きな違いがある。拙速はよくない」と強調。「議論が事実上の密室になっていることも問題だ。国民にオープンにするべきだ」と主張しました。

 西岡議長はまとめの発言で、定数削減には直接言及せず、「選挙制度改革は『1票の格差是正』が最大の眼目だ。次の選挙は必ず新しい選挙制度でやりたい。拙速は避けたいが、8月いっぱいには結論を出したいので各党の案をご検討いただきたい」と述べました。





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