2011年6月14日(火)「しんぶん赤旗」

財政支援 国は全面的に

高橋議員 宮城3市町で要望聞く


 日本共産党東日本大震災現地対策本部長の高橋ちづ子衆院議員は12、13の両日、津波被害が甚大な三陸海岸や石巻湾に面した宮城県北部の3市町を現地調査しました。住民や自治体から実態や要望を聞き取り、生活支援とともに、「復興財源はすべて国庫からでないと無理」(佐藤仁・南三陸町長)と国の全面的支援を求める声が多く寄せられました。

 調査には庄司慈明、水沢冨士江両石巻市議や長谷川博・東松島市議、大滝りう子南三陸町議がそれぞれ同行しました。13日には南三陸町の佐藤町長や壊滅状態の公立志津川病院の横山孝明総務課事務長と懇談。プレハブ小屋7棟の仮設診療所を視察しました。

 佐藤町長は病院の再建に向けた国の支援が少なすぎる点を指摘。「国のスピード感のなさにはあきれる」などと怒りをあらわにしました。高橋議員は、「大事な役割を果たしている医療の人的ライフラインが頑張れる環境をつくらないといけない」と応じました。

 同町では県漁協歌津支所運営委員会の橋兼次委員長とも懇談しました。

 石巻市内では在宅避災者らを訪問。70歳の女性は「生活物資が何もない。割りばし1膳から買い始めたが義援金はまだもらえない」と、生活支援の拡充を求めました。

 12日は、満潮時に冠水する同市内の塩富地区や水没状態の長面地区(旧河北町)などを視察し、同市河北総合支所の相澤清也次長らと懇談しました。





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