2011年6月11日(土)「しんぶん赤旗」
最高裁へ答弁書提出
国公法弾圧堀越事件 言論の自由へ闘いこれから
国家公務員の休日のビラ配布が弾圧された堀越事件で、堀越明男さんと同事件の弁護団は10日、検察から提出された上告趣意書へ反論する「答弁書」を最高裁へ提出しました。
堀越、世田谷両事件からなる国公法弾圧2事件の、最高裁審理への書類がすべて出そろいました。控訴審では堀越事件は逆転無罪。世田谷事件では有罪判決とした第一審を追認する判決がそれぞれ出ています。
最高裁前の提出行動で、堀越さんは「国家公務員の活動の制約をなんとしても撤廃したい。全力を挙げてたたかっていきますので、よろしくお願いします」とあいさつしました。
主任弁護人の石崎和彦さんは、「両事件を最高裁の大法廷に回付させ、違憲無罪判決を勝ち取るためのたたかいはこれからが本番です」と述べました。
世田谷事件の当事者である宇治橋眞一さんは、連帯のあいさつで「最高裁の審理は書類のやりとりのみ。その分、世論のひろがりが必要です」と話し、署名活動への支援を呼びかけました。
提出後には国会内で「国公法共闘会議」主催の報告集会が開かれ、運動を大きく広げる決意を固めあいました。日本共産党の田村智子参院議員があいさつし、「これからが本当のたたかいであり、国民の表現の自由が問われる歴史的なたたかいです」と激励しました。

