2011年6月2日(木)「しんぶん赤旗」

1割カット撤回を

国家公務員賃金 全労連座り込み


 国家公務員賃金1割カットの撤回を―。政府が3日にも、国家公務員賃金削減法案の閣議決定をねらう緊迫した情勢のもとで、全労連公務部会・公務労組連絡会は1日、総務省前で終日、座り込み行動を実施しました。3日まで行う予定です。

 昼からの集会で主催者あいさつした宮垣忠・公務部会代表委員(国公労連委員長)は、国家公務員の賃金削減は「人事院勧告にもとづかない暴挙だ」と批判。賃下げは、東日本大震災からの復興財源を口実にした消費税増税の露払いに他ならないとして、撤回を求めました。

 連帯あいさつをした全労連の大黒作治議長は、労働基本権が回復しないもとでの賃金削減は不当であり、憲法違反だと指摘。この間の公務員賃金の引き下げにより日本経済の成長が止まったと告発し、経済へのマイナス影響を指摘しました。

 新聞労連の東海林智委員長は、「どさくさにまぎれて憲法違反をすることは許されない」と強調。自治労連の代表は、「復興にむけて身を粉にして働く職員の気持ちをへし折るものだ」と語り、都教組の代表は、「国の賃金削減は、都にとって賃金削減の絶好の口実になる」と批判しました。

 この日は、朝から各省庁前でチラシを配布し、行動しました。





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