
2011年5月30日(月)「しんぶん赤旗」
リニア再検証求める
穀田氏 国民の声踏まえよ
日本共産党の穀田恵二議員は25日の衆院国土交通委員会で、東日本大震災と国民の意見を踏まえ、リニア新幹線建設を再検証するよう求めました。
リニア新幹線はJR東海が、東京―大阪間を約9兆円の全額自社負担で建設するとしています。交通政策審議会中央新幹線小委員会が12日、建設推進を答申しました。
穀田氏は、JR3島・貨物が経営難におちいる一方で、JR東海などが大もうけしている実態を批判。その上で、同小委員会のパブリックコメント(4〜5月)で「整備に反対、計画中止または再検討すべき」が全回答73%に達し、「新たに大規模事業を進めるような社会状況でない」「整備の費用やエネルギーなどを復興に当てるべき」などの意見が寄せられていることを紹介。「答申は国民の声を反映せず、東海地震に対する耐震化などの議論も無視したものだ。急ぐ必要はなく、きっちりと検証すべきだ」と求めました。
大畠章宏国交相が中央リニアは「未来にたいする希望だ」と答弁。穀田氏は「震災からの復興こそ今の希望であり、優先すべきだ」と指摘しました。
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