2011年5月30日(月)「しんぶん赤旗」

新基地建設で 辺野古の海 土砂で埋まる

米監査院が報告書


写真

(写真)新基地建設で埋め立ての高さがどの程度になるかを示したGAO報告書。写真中の線がそれを示しています

 在日米軍再編問題で米政府監査院(GAO)が25日に発表した報告書で、沖縄の米海兵隊普天間基地(宜野湾市)に代わる新基地をキャンプ・シュワブ沿岸部(名護市辺野古)に建設した場合、どのくらいの高さの埋め立てが必要になるかを写真で示していることが分かりました。それを見ると、辺野古の美しい海一面が土砂で埋め尽くされてしまうことが一目瞭然です。

 GAO報告書は、普天間基地に代わる新基地建設計画について現在、滑走路2本と1本の2案があるとし、いずれも辺野古の海を大規模に埋め立てる必要があると指摘しています。周辺施設や近隣海域への影響を見るため、埋め立てによる高さについては、キャンプ・シュワブ内にある施設(ボウリング場)を基準に写真で示しています。それによると、キャンプ・シュワブ内の施設はほぼ半分の高さまで埋まってしまうことになります。

 新基地建設に必要な土砂の量は、全国の海砂の年間採取量に匹敵すると指摘されています。辺野古の貴重な自然が壊滅的な打撃を受けることは必至です。





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