2011年5月28日(土)「しんぶん赤旗」

沖縄・泡瀬干潟埋め立て

“環境影響評価せず再開か”

公金支出禁止など求め 住民が監査請求


 沖縄市の東部海浜開発事業(泡瀬干潟埋め立て事業)で、市と県が事業内容を変更して工事を再開しようとしている問題で27日、泡瀬干潟を守る連絡会メンバーら沖縄市民・県民が市と県の監査委員に、同事業への公金支出禁止などを求める住民監査請求を行いました。請求人は沖縄市長へが121人、知事には276人。

 同事業は、沖縄最大の干潟で“新種・貴重種の宝庫”とされる泡瀬干潟の環境を破壊するものとして、国内外で反対の声が広がり、これまでに那覇地裁と福岡高裁で、埋め立て事業に「経済的合理性がない」として公金の支出を禁じる住民勝訴判決が出て確定しています。しかし、市と県は再開手続きを進めていました。

 住民らは「新たな環境影響評価を行わず、埋め立て予定地に生息する海草藻場・サンゴ、新種・貴重種、魚類などの保全についてまったく明らかにしていない」として環境影響評価の実施と保全措置を求めています。

 同連絡会の前川盛治事務局長は「大震災の教訓も踏まえず、震災前の計画のまま強行しようとしている」と問題点を指摘しました。





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