2011年5月17日(火)「しんぶん赤旗」

拠点病院の意義確認

宮城 高橋議員らが視察


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(写真)工事関係者に被災状況の説明を受ける(右2人目から)高橋議員と遠藤県議=16日、仙台社会保険病院

 日本共産党の高橋ちづ子衆院議員と遠藤いく子宮城県議は16日、仙台社会保険病院(田熊淑男病院長)と東北厚生年金病院(田林晄一病院長)を視察し、東日本大震災での被災状況や災害拠点病院としての役割などを調査しました。

 高橋議員は「同病院の存続に向けて国会で繰り返し質問してきたが、震災での活動を通して、改めて同病院の存在意義を確認し、国会で発言していきたい」と趣旨を説明しました。

 仙台社会保険病院の田熊院長は、震災翌日の12日から腎臓患者に対する透析を開始し、1週間で36の医療機関の透析患者をのべ1108人(同病院患者を除く)受け入れたと述べ、「3日間は、職員が文字通り不眠不休で対応した」と苦労を語りました。また震災で第2病棟(140床)が患者を収容できない状況になったと被災状況を説明しました。

 東北厚生年金病院は七北田(ななきた)川の河口から3〜4キロメートルのところにあり、被災は免れましたが、津波がすぐ近くまできました。田林院長は「被災直後に近隣住民1000人以上が避難してきた。3日分備蓄していた食糧がすぐに無くなったが、系列病院からの支援で乗り切ることができた」と強調。C棟の3階以上が被災で使用不能になったと被災状況を語りました。

 高橋議員は、それぞれの病院の労働組合とも懇談しました。





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