2011年5月10日(火)「しんぶん赤旗」

福島1号機 建屋内 700ミリシーベルト測定

高放射能 配管、ガレキ原因


 福島第1原発(福島県大熊町、双葉町)事故で、東京電力の作業員7人と経済産業省原子力安全・保安院の担当者2人の計9人が9日未明、1号機の原子炉建屋内に入って放射線環境を調査し、1時間当たり700ミリシーベルトという高い値を測定しました。東電と保安院が同日発表しました。

 9人は同日午前4時すぎから約30分間、同建屋内に入り、今後の作業予定場所を調査しました。計器類の近くは最大で1時間当たり70ミリシーベルト、建屋2階の配管の接続箇所は最大で同100ミリシーベルト、原子炉格納容器にのぼるはしご付近では同700ミリシーベルトが測定されました。9人の被ばく線量は、2・7〜10・56ミリシーベルトでした。

 同建屋では5日から8日にかけて、フィルター付き換気装置で空気を循環させて放射性物質の濃度を下げる作業を実施しました。ただ、除去できるのは空気中に漂う放射性物質のみ。東電は、配管などの設備や爆発で生じたがれきが高い線量の原因とみています。9日午前に再び作業員2人が同建屋に入り、作業準備のため鉛の遮へい板を設置しました。

 東電は、1号機の原子炉冷却のために“水漬け”作業を予定。それには、水位計や圧力計の調整、空冷式の冷却装置の設置など、原子炉建屋内での作業が必要となっています。

 一方、8日夜の換気装置撤去にともなう放射性物質の大気への放出について、同原発西門での測定データに大きな変動がなかったことから、東電は「環境への影響はほとんどなかったと判断している」といいます。





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