2011年5月5日(木)「しんぶん赤旗」

改憲発議「2分の1」狙う

現行3分の2 自・民など有志議員

団体旗揚げへ


 衆参両院の3分の2以上の賛成を必要とする改憲発議要件を、2分の1へ緩めるための憲法96条改定をめざす「憲法改正」議連(仮称)を、自民党、民主党などの改憲推進派の有志議員で5月中に旗揚げすることが4日、わかりました。同議連は、今通常国会に96条「改正」案を提出し、今年中の成立をめざすとしています。

 同議連の設立趣意書は「国会の発議要件を緩和することにより、国会が柔軟に憲法改正を提案することができるようにする必要がある」と、設立の目的をのべています。憲法96条改憲を先行提案し、与野党の意見が整わず動き出せない衆参憲法審査会における実質審議を促して、「国会に改憲発議をしやすい環境をつくる」(議連関係者)のがねらいです。

 憲法改正提案には衆院100人、参院50人(いずれも提案代表者1人をのぞく)の賛同者が必要で、同議連の発足にあわせて賛同者の確保をはかるとしています。

 同議連の中核メンバーは自民党の政策集団「のぞみ」(山本有二元金融担当相ら)と超党派グループ「創生日本」(会長・安倍晋三元首相)に所属する衆参両院議員。「靖国派」といわれる9条改憲を主張する日本会議国会議員懇談会に加わる議員が多くを占めます。

 議連副会長に就任予定の下村博文元内閣官房副長官は「96条(改正)、それから総定数500人の一院制(国会)、そして憲法9条改正、これを果たしていくのが国会の役目だ」(3日、新しき憲法をつくる国民会議講演)とのべ、改憲発議要件の緩和を憲法9条改悪への第一歩と位置づけました。

 今年の憲法記念日にあたって9条改憲派は96条「改正」で足並みをそろえています。4月28日の新憲法制定議員同盟(会長・中曽根康弘元首相)主催の改憲推進大会で記念講演したジャーナリストの桜井よしこ氏は「憲法を改正するとき多くの論点を最初から出すとまとまらない。96条の一点に絞って、第一歩を今年中に踏み出していただきたい」とのべていました。


 憲法96条1項(改正の手続) この憲法の改正は、各議院の総議員の3分の2以上の賛成で、国会が、これを発議し、国民に提案してその承認を経なければならない。この承認には、特別の国民投票又は国会の定める選挙の際行われる投票において、その過半数の賛成を必要とする。





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