2011年4月26日(火)「しんぶん赤旗」

汚染、依然高レベル

福島原発 3、4号機のたまり水


 東京電力は25日、福島第1原発(福島県大熊町、双葉町)3、4号機タービン建屋地下にたまっている水の放射能濃度測定結果を公表しました。1カ月近く前とほぼ同程度で、汚染レベルの高い状態が続いていることが明らかになりました。

 公表したのは21、22の両日に3号機タービン建屋地下の2カ所と、4号機タービン建屋地下の1カ所で採取した水に含まれていた放射能の量。3号機タービン建屋地下の大物搬入口側と呼ばれるところで採取した水には、放射性のヨウ素131が1立方センチ当たり66万ベクレル含まれていました。

 3月24日に同じ場所で採取した水には同120万ベクレル含まれていました。ヨウ素131は8日間で量が半分になりますが、1カ月近くたっても半分以下に減っておらず、汚染された水の流入が続いていることを示しています。

 4号機タービン建屋地下で22日に採取した水にはヨウ素131が同4300ベクレル含まれていて、3月24日に採取したときの同360ベクレルの約12倍でした。

 一方、最も高濃度の放射能で汚染されている2号機タービン建屋地下のたまり水を集中廃棄物処理施設へ移送する作業が続く中、タービン建屋地下とつながっているトレンチ立て坑の水位が25日、前日より1センチ下がって地上から88センチとなりました。23日以降、87センチの状態でした。

 1号機の格納容器内には7日以来、水素爆発防止を目的として窒素の注入が続けられています。格納容器内の圧力は一時約2気圧近くまで上昇しましたが、25日朝には注入前とほぼ同じ約1・6気圧となりました。格納容器から気体が外部へ漏れ続けていることを示しているとみられています。





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